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2025.8.25 みすず野

2025/08/25
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 今年は昭和100年。「昭和歌謡」と呼ばれる音楽を振り返るにはちょうどいい機会だろうと、音楽雑誌『レコード・コレクターズ』は、発売中の9月号で「昭和歌謡名曲ランキング・60年代編」を特集している◆同誌に執筆している38人が、1960(昭和35)年から69年までに発売されたシングルレコードから30曲を選び、その結果から1位~150位を決定した。1曲ずつジャケット写真と解説が載る◆1位は43年末に発売されたいしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」。橋本淳さんの詞が先で、完成を待って筒美京平さんが一晩で曲を書き上げたという。歌手、作詞・作曲者とも初のチャート1位だった。橋本さんは喜んだが、いしださん、筒美さんは冷静だったというエピソードも◆全曲の解説は読み応えがある。ほとんどの曲を知っていることに驚いた。懐メロ番組などで覚えた歌もあるが、それだけ当時ヒットした歌は多くの人に親しまれたということだろう。編集後記でこの時代の歌は「ごった煮感とヴァイタリティの強さ」が印象的だったと。企画は70年代、80年代と続くのだろうか。89年も1週間だけ昭和だった。

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