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2025年

2025.8.12 みすず野

2025/08/13
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 どのようなことであれ、それまでこつこつと培ってきたことを、ここぞという場面で思うように発揮するのは簡単ではない。ましてや大観衆の視線が集中する甲子園球場だ。何もかもうまくいくことなど本当に難しいだろう◆昨日、松商学園は岡山県代表の岡山学芸館と対戦、惜しくも初戦突破はならなかった。相手打線を3点に抑えたが、本塁が遠かった。県大会を勝ち抜いた得意のスクイズを2回に試みたが外され、以後、この戦法は採らなかった◆県大会は無失策だった堅実な守備にも、ほころびがみられた。松商学園の野球というと、長く定着してきたのは破壊力のある強力打線というイメージ。今年のチームはそうしたカラーではなく、公立高校のチームのような手堅い野球を見せてくれた◆試合開始からゲームセットまで、テレビ画面から目が離せなかった。チャンスでもピンチでも思わず力が入った。夏休みで同じように応援された方も多かったのでは。似たような対戦相手だったが、勝負は時の運ともいう。汚れたユニホームが、グラウンドで懸命にプレーした選手たちの健闘を物語る。今年の夏、いい思い出をありがとう。

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