2025.7.25 みすず野
2025/07/25
後で読む
小中学校の夏休み前の恒例行事にキャンプがあった。6年生と中学校1年生で、地元のキャンプ場にテントを張った。同僚に聞くと中学校は臨海学校だったそうで、地域によってずいぶん違ったのだと知った◆今年も松本市の美ケ原キャンプ場を小学生が訪れた様子が記事になっていた。夕食はカレーを作ったようだ。これだけは昔も今も変わらないらしい。なぜか決まってカレー。子どもたちの圧倒的な支持を得ている◆もちろん小中学校ともカレーを作った。グループごとに献立は自由に決めたが、それでも全グループがカレーだったように覚えている。味は忘れたが嫌いなタマネギも入っていたはず。それなのに楽しかった思い出ばかり◆「家庭の食卓で、レストランで、喫茶店で、給食で、社員食堂で、はたまたキャンプ場で…」と、歌人の東直子さんは、きょうもどこかで、誰かが食べているであろうカレーの浸透力をいう(『カレー記念日』中公文庫)。もはや「和食」の一つに加えてもよいのではと。大人になってからのキャンプは泡の出る飲み物が主役。他のサイトから漂ってくるカレーの香りにあの頃が呼び起こされたっけ。