2025.6.22 みすず野
2025/06/22
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梅雨はどこへ。このところの天気に、そんな思いがつい、口をつく。晴耕雨読との言葉があるが、雨が降らなくても間を見て、冷房の効いた部屋で読書をはじめとする余暇に親しみたい。そうしないと、酷暑にやられてしまう◆そもそも「晴耕雨読」とはどんな意味か。手元の辞書を引くと「悠々自適の境遇をいう」と説明があり、持っていたイメージと少し違った。続けて「悠々自適」の意味を調べてみる。俗世間の煩わしさを超越して心のおもむくままにゆったりと日を過ごすこと│。思っていたような説明が載っていた◆どうやら筆者が持っていた意味の捉え方が狭かったらしい。質素で勤勉な生活ぶりを描いていたが、煩わしさから離れて心を穏やかに暮らす意味も含まれているようだ。理想の生活を表現しているのには変わりない◆今後の天候の推移はどうなのだろう。空梅雨の心配もあるが、急転しての集中豪雨も懸念される。常識が通用しなくなって久しい。全国で相次ぐ異常気象に「これまでに経験したことのない」と、枕ことばがつけられるようになったのはいつからだったろう。心を穏やかに暮らせるよう願うばかりだ。