2025.6.18 みすず野
2025/06/18
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力強い真っ青な空が広がる。夏が来たかと思った昨日の朝。気温は早々に30度を超えた。まだ梅雨は明けていないが常念岳の雪はずいぶん少なくなった。淡い色が彩っていた山は、いつの間にか濃い緑色一色。夏の準備は整ったようだ◆「初夏の太陽がカアーッと照りつけはじめると冷たい生ビールをジョッキでぐっと一杯ひっかけたい誘惑にかられます。一日の疲れが一杯のビールで吹き飛ぶ、まことに結構」と、料理研究家の辰巳浜子(1904~77)は書いた(『料理歳時記』中公文庫)◆庭の草取りなどの後、一風呂浴び、ビールを冷やして縁側で一杯。「アパート住まいで庭がないなどといわないでください。お部屋を整理整頓して植木鉢の一つも置いて、湯上がりの部屋着にくつろいで、ビールで乾杯」と勧める◆60年ほど前に書かれた。夫がビール党で、安くて、気が利いて、おいしくて体にさわらないものをと、おつまみを工夫した。手でつまめたり、ようじに刺して食べられたりする油気を使ったものが体のために良いようだという。天気予報をみると、1週間は晴れて気温が高い日が続きそう。しばらくビールの出番のようだ。