2025.6.1 みすず野
2025/06/01
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国内の80歳以上の半数が骨粗しょう症に該当するという。では、どれだけの人が治療しているか。男性は1%、女性は6%にとどまる。松本市内の医院で開かれた教室で教わった。治療率があまりに低く、率直に驚いた◆骨粗しょう症は骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすくなっている状態を指す。原因に高齢や無理なダイエット、不規則な生活習慣、女性は閉経後のホルモンの低下といったことが挙げられた。気をつけられることもあるが、高齢は避けられない。誰もが患う可能性がある◆やっかいなことにほとんどの場合、発症初期は痛みが出ず、症状がない。症状が現れたときは既に骨粗しょう症が進行していることも珍しくないそうだ。だから、講師いわく「予防と早期発見が重要」だと◆予防に必要な食事における三大要素はカルシウム、ビタミンD、ビタミンKで、牛乳やサケ、納豆をお薦めの食材とした。ビタミンDは日光浴でも合成される。運動も重要で、ウオーキングなら1日15分、7000歩が目安。「若いころから食事や運動に気を配り、骨密度の減少を抑えたい」との助言も。ひとごとでないことに気づく。