教育・子育て

児童の英語教育へ試行錯誤 時間確保や指導法を手探りで

 道徳の教科化や外国語教育の充実などを盛り込んだ小学校の新学習指導要領が2年後に全面実施されるのに伴い、本年度から移行期間として新たな取り組みが始まっている。特に5、6年生で教科として扱われる外国語は多くの教諭にとって未知の領域だ。増加した授業時数の確保も課題となる中、松本地方でも各校が試行錯誤を重ねている。
 外国語は英語の免許がなくても原則担任が指導するため、学校や教育委員会単位で研修を行うなど準備を進めてきた。ALT(外国語指導助手)を増員したり、ボランティアが授業に参加したりといった支援もある。県では負担軽減や指導の充実を目的に、英語専科計20人の加配を行った。松本市は2人が計5校、安曇野市と塩尻市は各1人が2校の授業を担う。  松本市寿小学校には専科の武捨冴子教諭が今井小との掛け持ちで配属され、5、6年生の全8クラスで週2時間ずつの英語を担当する。「慣れるため、いかにしゃべらせるかを考えている」とし、授業では「どうぞ」「ありがとう」といった日常動作のやりとりも大事にしている。  5年生の授業ではALTとゲームや自己紹介をテンポ良く進め、子供たちが意欲的に取り組んだ。斉藤璃旺君(10)は「だんだん話せるようになるのが面白い」と目を輝かせていた。  担任の永原達哉教諭(51)は専科の存在を「非常に心強い」とし、「決まった内容なら教えられるが、合間をつなぐ言葉は出てこない。自分だったら毎回の準備にもどれだけ時間がかかったか」と実感を込めた。同校は近隣の学校に対しても専科による授業の公開などを計画しているという。  指導と合わせて増加する授業時数の確保についても各校が模索しており、清掃の時間を授業に振り替えたり、他教科の1時間(45分)を分割して複数の日に分けたりとさまざまだ。松本市教委は「1年やって課題を洗い出し、解決しながら全面実施に向けて進めていきたい」としている。