政治・経済

アルピコプラザ3カ月 早期の全館開業へ注力

 アルピコ交通が、松本駅前の松本バスターミナルビルで運営する複合商業施設「アルピコプラザ」が2月の本格開業から、15日で丸3カ月を迎える。当初はこの春の全館開業を目指していたが、テナント誘致の遅れで、現在営業している店舗は全体の6割強にとどまる。ただ残りの店舗の契約・開店にもめどがつきつつあり、秋の全館開業を目指して集客面での巻き返しを狙う。
 アルピコプラザは地下1階、地上7階、延べ床面積約2万7700平方メートルで、最終的には58のテナントが入店する計画となっている。アルピコ交通経営企画室によると、3、4、7階はすでに開店したテナントでほぼ埋まった。地下1階はうどん店「はなまるうどん」が5月末、1階はコーヒー店「カフェ・ド・クリエ」が6月以降に開店して売り場が埋まる。地下1階のスーパーマーケット・デリシアは周辺住民やバスを利用するお年寄りの来店が好調で、広く設けたイートインスペースの利用も多い。7階のレストラン街で飲食する外国人観光客の姿も目立ってきている。  一方、5、6階は全面改装を控え、2階はテナントの開店待ちで広く空いた売り場を休憩やイベントスペースとしている状態だ。全館開業していない現状は「集客面で非常に厳しい状態」(アルピコ交通経営企画室)といい、各テナントの売上高も、全館開業を見込んだ当初計画を下回っている店舗が多いとみられる。  テナント誘致の遅れは、県内最大級の商業施設・イオンモール松本(松本市中央4)の開業などにより市街地の商業環境が大きく変わったことが一因となっている。出店予定テナントが集客計画の練り直しを迫られ、出店の契約手続きがずれ込んだ。本格開業から3カ月が経過し、手続きもめどがつきつつあることから、アルピコ交通は今後、早期の全館開業に全力を注ぎたい考えだ。  現状は、バスターミナルビルで以前営業していたアリオ松本時代に比べて若者の来店が少ないことから、若年層への訴求力があるテナントの開店も予定する。同社経営企画室の二條宏昭室長は「全館開業後が本番となる。幅広い世代が気軽に立ち寄れる施設を目指す」と話している。